【レビュー】MOENのシャワーヘッド付き浴室混合栓を買ってみた

我が家は築年数が20年以上という古い賃貸マンションなのですが、風呂のシャワーが今どき赤と青の蛇口ハンドルをひねってお湯を調整するタイプのやつです。お湯出すたびに調整がめんどくさいよということで、ホームセンターでみつけたサーモスタット付きの混合栓に交換してみることに。

購入したのは近所のコーナンで売られていたMOENJP58232CKというシャワー付き混合栓。すべてのパーツが金属製で高級感あふれる出で立ちで13,800円と安い。どうやらこのMOENというのはアメリカのメーカーらしくて、日本法人が閉鎖されたということで処分価格で販売されていたらしい。

余談ですが、実家の風呂には湯量を指定しておけば勝手に止まる定量止水という便利な機能がついていたので、当初は同じ機能がついたものをホームセンターで探したけど見つからなかった。リクシル(LIXIL)が出しているらしいけどちょっと高い。


浴室混合栓の交換
ということでDIY。手順としては、水道元栓を閉める→混合栓の交換→元栓を開けるということ。マンション廊下の扉を開けるとそれらしきハンドルがあったので締めてみると水道止まった。

まずは、古い混合栓を交換。モンキーレンチでナットを回せば簡単に外れます。腐食したゴムだかが手について真っ黒に。。。交換の際は手袋をしておいたほうがいいですね。

で、MOENを取り付け。作業自体は10分もあればできます。三栄のHPに交換方法が詳しくのっているので参考にするといいでしょう。

偏心管を取り付け

シャワーの水圧が低い問題
交換自体は簡単にできたのですが、ここからが紆余曲折。シャワーの水圧がかなり低い。。。どうやら、もともとついていたシャワーは低水圧用といって集合住宅などで水道の圧が低い水道用のシャワーが使われていた模様。MOENに付属のシャワーは普通の水圧で使う用のため低水圧用よりシャワーの穴が大きく、数も多いので、結果チョロチョロとしかシャワーがでない。

解決策としては、低水圧用のシャワーヘッドに交換すればよいとのことで、別途低水圧用のシャワーヘッドに交換。MOENヘッドよりはまともになったのだが、それでも以前に比べると圧が弱い。。。

逆止弁を取り付け
どうやら、サーモスタット水栓というのは、水道水と給湯器の温水とが水栓のなかで混ざるため、温水側に逆止弁という水道水が逆流するのを防ぐ器具をつけないといけない模様。また、手元で一時止水するタイプのシャワーの場合も、逆流を防ぐために逆止弁が必要になるということで、さらにホームセンターで三栄水栓の逆止弁を買い足し。偏心管と水栓の間に混合栓を設置してみた。結果、なんとか満足するレベルに。

三栄の逆止弁を追加

シャワー水圧低下の原因
水圧はなんとか我慢できるレベルにまで回復したが、それでも元々あった赤青蛇口のシャワーに比べると水圧は低い感じ。で、いろいろ調べたところたどり着いた結論としては。

給湯器の能力不足。我が家の場合、水圧よりも給湯器の能力に問題がある模様。取り付けられているのはリンナイのユッコ20というもので、これが毎分20リットルのお湯を出せるらしいが、この数字が24というのが一般的らしい。16や20あたりは単身向けの能力が低い機器のよう。主原因はこれ。この問題はガス給湯器をエコキュートに交換したときなどにも発生しているようです。

給湯器の容量が少なかった

もうひとつ。もともとついてた赤青蛇口の水圧はそんなに気になってなかったのが、混合栓に変えたとたんに水圧が落ちたと感じるようになったわけです。シャワーヘッドに問題があるのであれば、赤青蛇口についてたシャワーヘッドをMOENに装着すれば解決するはず。ところがそれでも水圧は上がらない。

結論としては、サーモスタット式の混合栓自体が水圧低下を招く原因になっているってことです。
赤青蛇口のほうが水圧高い

シャワー水圧低下の解消法
ということで、シャワー水圧解消のためのチェックリストはこんな感じ。

ガス給湯器=能力が低い機器はそもそも水圧が低くなる。自宅なら大容量給湯器に交換するのが一番効果あり。
給水設備=集合住宅など給水設備が貧弱なところは水圧が低くなる。これは個人では解決不能か。
止水栓=偏心管に水量を調整する栓がついているので、これをマイナスドライバーで回して調整すると水量を調整でき、水量が上がる可能性あり。
シャワーヘッド=標準水圧タイプのものは低水圧タイプに交換すると効果あり。シャワーヘッドの穴の数が少なく、小さいほど高水圧になる。
逆止弁=混合栓の場合は逆止弁がついていないと水道水が給湯器側に流れ込んで水圧が低下する可能性があるので、逆止弁を付けたほうがいい。一時止水機能のついたシャワーヘッドを取り付ける際にも逆止弁は必要。
混合栓=混合栓が水圧低下の原因になっている。2ハンドルタイプの水栓に交換すると水圧が上がる可能性ありだが、お湯出しは面倒になるデメリットも。

ざっと上げると上記のような感じですが、あくまで素人の意見です。DIYするときの参考程度に。

総合評価☆☆☆☆☆
紆余曲折はありましたが、製品自体は安価に入手できたこともあり評価は星5つ。海外ブランドですが、日本の水道に取り付ける際も規格上で特に問題はなし。オール金属の贅沢なたたずまいは、古くて狭いユニットバスにラグジュアリー感を演出してくれます。なにより赤青を調整する必要がなくなったのがうれしい。交換は簡単なのでぜひチャレンジを。
 

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